内視鏡検査は、医療の現場で広く用いられる診察であり、特に胃や大腸などの消化器系の疾患を調査する際に不可欠です。
主に胃カメラと大腸カメラの二つに分類され、それぞれが特定の症状や疾患の診断に役立ちます。胃カメラは食道から十二指腸にかけての観察が可能で、大腸カメラは肛門から大腸全体を調査していきます。
この記事では内視鏡検査の時間や費用、痛みの有無などを詳しく紹介します。
Contents
内視鏡検査とは?
内視鏡検査は、医療現場で広く用いられる診察手段の一つです。主に胃内視鏡(通称:胃カメラ)と大腸内視鏡(通称:大腸カメラ)の二つに大別されます。
それぞれの検査は、特定の疾患や症状の診断・治療に非常に有用です。
胃内視鏡(胃カメラ)
胃内視鏡検査は、食道、胃、十二指腸の内部を直接観察するための方法です。
特に、胃癌や食道癌の早期発見、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ヘリコバクターピロリ菌感染などの診断に用いられます。
一般的に検査時間は5分程度とされています。
多くの人が胃カメラ検査を苦しいと感じることがありますが、最近では鎮静剤を用いるため、ほぼ無痛、またはウトウトしている間に検査が完了する場合も多くあります。
大腸内視鏡(大腸カメラ)
大腸内視鏡検査は、便潜血検査で異常が見つかった方や腹部症状のある方が主な対象とされています。肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体を詳細に観察します。
診断可能な疾患は大腸ポリープ、大腸がん、炎症性腸疾患(IBD)など多岐にわたります。
検査時間は通常10分程度ですが、ポリープの切除や生検が必要な場合は、それ以上の時間が必要となることもあります。
内視鏡検査は高度な技術と専門的な知識が必要な医療行為であり、検査を受ける際は、設備とスタッフの資質がしっかりとした医療機関を選ぶことが重要です。
それぞれの検査には独自の特性と用途があり、適切な診断と治療には欠かせない手段となっています。
内視鏡検査の費用
内視鏡検査は、胃や大腸の健康状態を診断するための重要な手段です。
ここでは、胃カメラと大腸カメラの検査にかかる費用について、診察料から薬剤、特別な加算まで詳しく紹介します。
胃カメラ | 大腸カメラ | |
---|---|---|
診察料 | 3,000〜5,000円 | 5,000〜7,000円 |
薬剤の費用 | 1,000〜2,000円 | 2,000〜3,000円 |
無痛内視鏡検査 | 5,000〜10,000円 | — |
検査食の費用 | — | 約1,000円 |
病理組織検査 | 3,500〜7,000円 | 3,500〜7,000円 |
内視鏡検査にかかる費用はいくつかの要素に分かれています。
まず、医師が患者の症状を診断するための基本的な診察料が必要です。次に、検査自体にかかる基本的な費用そのものがあり、内視鏡機器の使用料金です。検査の種類や病院、地域によって費用は異なる場合があります。
さらに、検査に使用する薬剤の費用も考慮する必要があります。麻酔薬や消毒薬が含まれ、特に無痛内視鏡検査を希望する場合には、麻酔費用が追加されることが一般的です。
特別な加算費用も存在し、狭帯域光強調加算や粘膜点墨法加算などがあります。
これは、精密診断や詳細な観察が必要な場合に使用されるものです。また、疑わしい部位から組織を採取して病理診断を行う場合には、費用が追加でかかります。
大腸カメラの場合には、検査前に特別な食事が必要な場合があり、その費用も含まれることがあります。内視鏡検査にかかる費用は多くの要素から成り立っているため、検査を受ける前に費用の内訳をしっかりと確認しておくことが重要です。
自己負担額別の胃カメラ・大腸カメラにかかる実質的な費用
ここでは、胃カメラと大腸カメラの検査にかかる費用について紹介します。
特に、自己負担額が10%から30%の場合にどれくらいの費用がかかるのか、具体的な金額をケース別に表でまとめています。
検査内容 | 自己負担10% | 自己負担30% |
---|---|---|
胃カメラ(基本検査) | 約3,000円〜6,000円 | 約10,000円〜20,000円 |
胃カメラ(麻酔使用) | 約4,500円〜9,000円 | 約15,000円〜30,000円 |
大腸カメラ(基本検査) | 約4,500円〜7,500円 | 約15,000円〜25,000円 |
大腸カメラ(麻酔使用) | 約6,750円〜11,250円 | 約22,500円〜37,500円 |
胃カメラと大腸カメラの主な違いは、前処置の有無と検査内容による追加費用です。胃カメラは麻酔の選択、大腸カメラは前処置と追加処置により費用が変わることが多いです。
どちらの検査も、具体的な費用は病院やクリニックによって異なるため、事前に詳細を確認することが重要です。
胃カメラの実質的費用
自己負担額が30%の場合、胃カメラの検査費用は一般的に約10,000円から20,000円とされています。病院やクリニックの設定費用に依存するため、地域や施設によっては異なる場合があります。
さらに、使用する麻酔の種類によっても費用は変動します。局所麻酔の場合は比較的安価ですが、全身麻酔を用いる無痛内視鏡検査では、麻酔費用が追加されることが一般的です。
麻酔費用は約5,000円から10,000円が一般的であり、ヘリコバクターピロリ菌の検査や生検を追加する場合、それぞれ数千円から数万円の追加費用がかかる可能性があります。
大腸カメラの実質的費用
一方、大腸カメラの検査費用は、自己負担額が30%の場合、約15,000円から25,000円が一般的です。費用には、検査前に必要な下剤の費用も含まれる場合が多いです。
下剤の費用は通常、約1,000円から2,000円程度で、大腸カメラ検査ではポリープの除去や生検が行われる場合があります。追加手続きには、手続きに応じて追加費用が発生します。
ポリープの除去手術は約5,000円から10,000円、生検の場合は約3,000円から6,000円が追加されることが一般的です。
自由診療や支払い方法の違いに注意
自由診療を選択する際や、支払い方法を考慮する際には、病院やクリニックのポリシーをしっかりと確認することが必要です。
費用や支払い方法については、事前に病院やクリニックに問い合わせる、または公式ウェブサイトで情報を確認することをおすすめします。
自由診療の費用
自由診療は保険が適用されないため、費用が高くなる可能性があります。
特に、病院やクリニックによっては自由診療で提供されるサービスが異なり、それに伴い価格も大きく変動する場合があります。
高度な麻酔技術や最新の検査機器を使用する場合、自由診療として高額な費用が発生することがあります。
支払い方法の選択肢
支払い方法についても、病院やクリニックによっては異なる場合があります。
一部の医療機関ではクレジットカードや分割払いが可能な場合もありますが、全ての医療機関でそのような選択肢が提供されているわけではありません。
高額な自由診療を受ける場合、事前に支払い方法の選択肢を確認することが重要です。
まとめ
内視鏡検査に関する費用は、病院やクリニックによって異なる要素が多く、その内訳もさまざまです。一般的には、検査費用、麻酔費用、場合によっては追加検査や治療にかかる費用が含まれます。
無痛内視鏡検査を希望する場合は、麻酔費用が追加されることを念頭におくのが無難です。
また、大腸カメラの場合は、前処置として必要な下剤の費用も考慮する必要があります。ポリープの除去や生検などの追加処置が必要な場合は、追加費用が発生します。
自己負担の割合や病院、クリニックの方針によっても変動するため、事前にしっかりと確認することが重要です。
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