大腸ポリープ切除の日帰り手術

大腸ポリープ切除の日帰り手術

当院では入院することなく、日帰りでの大腸ポリープ切除術を受けていただくことができます。

大腸ポリープ切除後のトラブルとして、最も多いのが出血です。
これは切除するポリープの大きさによって左右される場合がありますが、ポリープを切除する際に高周波による熱で焼き切ることが原因で出血が生じます。

当院のポリープ切除では、コールドポリペクトミーと呼ばれる熱を使わない方法でポリープを切除します。
熱を使わないため、治療後の出血トラブルの防止はもちろん、回復も比較的早い傾向にあります。

経験豊富な医師による施行

経験豊富な医師による施行

当院の施行医(院長)は、「日本消化器内視鏡学会専門医」及び「日本消化器病学会専門医」として長年大学病院や総合病院、クリニックにて内視鏡検査及び治療にあたってきました。

食道がんや胃がん、大腸がんの内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術、内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術)を中心に悪性腫瘍の治療を数多く行ってきた経験があります。

豊富な経験があるからこそ、内視鏡検査による早期がんの発見には自信を持って対応し、患者様のニーズに応えられると考えております。

また、「難病指定医」としても認定を受けており、これまで潰瘍性大腸炎をはじめとした炎症性腸疾患の診断、治療にも多く携わってきたため、大腸がん以外の病気にも幅広く対応することが可能です。

最新鋭機器の使用

最新鋭機器

当院では、質の高い検査・資料を行うために、富士フィルム社の最新内視鏡機器を導入しています。

光源は最新のLEDを搭載しており、最大145倍まで拡大できる高性能カメラを備えています。腸内の詳細な観察が可能であり、小さな病変も見逃しません。

また、当院の内視鏡による検査・治療では、浸水法と呼ばれる痛みが少ない挿入方法を採用しています。浸水法を可能とするための送水装置も導入しているため、より安全かつ質の高い検査を実施できます。

大腸ポリープの切除について

大腸ポリープの切除

大腸ポリープの切除と聞くと「痛い」というイメージを抱く方も多いかもしれませんが、大腸ポリープが発生する粘膜には神経がないため、切除の際に痛みを感じることは基本的にありません。

ただし、ポリープ切除時に必要以上に深く切ってしまった場合や技術的な問題から痛みが生じるケースはあります。また、必要以上に切ってしまった場合は、危険な合併症に発展するリスクもあるため、大腸ポリープを切除する際は経験豊富な医師・医療機関を選ぶことが大切です。

当院の施行医(院長)は、大学、研修医卒業後は内視鏡による検査と治療を中心に研鑽を行ってまいりました。

専門医として早期食道がんや胃がん、大腸がんなどの治療にも従事してきた豊富な経験があるため、安心して大腸ポリープの切除をお任せいただけます。

切除したポリープは回収し、顕微鏡検査によって詳細な内容を確認します。万が一ポリープが大腸がんであった場合は、追加治療が必要になります。

大腸ポリープ切除術(コールドポリペクトミー)

コールドポリペクトミー

大腸ポリープは内視鏡を用いて切除し、ポリープの形によって切除方法が異なります。

  • ポリペクトミー
  • EMR
  • ESD

いずれも医療機関で用いられる代表的な切除術ですが、高周波電流を使用することから熱による炎症や穿孔が起こるリスクがあります。

当院では、コールドポリペクトミーと呼ばれる、通電しない機器を用いてポリープを切除します。

コールドポリペクトミーとは、高周波電流を使用しない切除方法であり、いわゆる「生切り」と呼ばれる切除術です。

大きさ10mm未満のポリープに対応可能です。10mm以上のポリープについては出血のリスクがあるため、通常通り高周波電流を用いて切除します。

コールドポリペクトミーは生切りであるため、わずかに出血はあります。しかし、出血は数分程度で止まるため、比較的安全な切除方法です。

万が一出血が多い場合は、切除部位をクリップで縫縮して対応します。

大腸ポリープ切除後の注意点

大腸ポリープの切除後1週間程度は、出血や合併症が起こるリスクがあります。
これらのリスクを最小限に抑えるためにも、切除後は以下の事項に注意してください。

  • 1週間程度は激しい運動を行わない
  • 1週間程度はお腹に負担がかかるような動作はしない
  • 1週間程度は長時間の運転や飛行機による移動はしない
  • 当日の入浴は控え、シャワーで済ませるようにする

ポリープ切除後の食事

大腸ポリープ切除後は、可能な限り腸の負担になるような食事は避け、消化の良い食事をとるようにしてください。

以下は、大腸ポリープ切除後におすすめされる食事の一例です。

  • ごはん
  • 味噌汁(一緒に入れる具に注意)
  • トースト
  • メロンパン
  • バナナ
  • 冷奴(絹ごし)
  • うどん(一緒に入れる具に注意)
  • 肉(脂が少ないもの)

繊維質が多い野菜や果物類は、切除部位にこすれて出血を助長させるリスクがあるため、注意が必要です。

また、香辛料が入った料理や脂が多く含まれた料理、アルコールなども同様に切除部位に不必要な刺激を与える可能性があるため、控えるようにしましょう。