- 夜尿症でお困りの際はおねしょ外来へ
- おねしょと夜尿症はどう違うのか
- 小学生でのお漏らしでお困りの際は
当院へご相談ください - 夜尿症
- 夜尿症の治療
- お漏らし(昼間失禁症)について
- 家族で一緒に取り組めること
- おねしょに関するQ&A
夜尿症でお困りの際はおねしょ外来へ
おねしょ(夜尿症)とお漏らし(昼間尿失禁)の多くは、病気によるものではありません。
成長に伴い、改善されるケースが多く見られます。
しかし、おねしょ・お漏らしの改善時期は、個人によって大きく異なります。改善を急ぎたいと思われる場合は、ぜひ当院にご相談ください。生まれつきの異常や病気の兆候としておねしょ・お漏らしにお悩みの方も稀におります。その場合は尿検査や超音波検査などの痛みのない検査で、異常がないかチェックさせていただきます。
親御さんはお子さんのおねしょについて心配しなくても大丈夫です
お子さんが夜尿症やお漏らしの問題で悩んでいても、過度に心配する必要はありません。
お子さんが故意に行っているわけではないので、怒らないように気をつけましょう。
前に述べた通り、お子さんのおねしょやお漏らしは主に病気のせいではなく、成長過程で起こりうる自然な現象ですので、ゆっくり成長を見守りましょう。
なお、小学校に進学しても夜尿症が改善されない場合は、専門家に相談することをお勧めします。午前中のお漏らしに悩んでいる場合は、この問題に優先的に対処します。
おねしょと夜尿症はどう違うのか
「おねしょ」とは3歳までのお子さんに見られる現象であり、膀胱の働きが未発達であるために発生します。
一方、「夜尿症」は5歳以上のお子さんに見られ、1ヶ月に1回以上、連続して3ヶ月以上、夜間におもらしが続く状態を指します。
夜尿症の原因は様々ですが、病気の兆候として現れることも疑われます。
ただし、生活環境や睡眠を見直して良くなる可能性もあるため、「病気かもしれない」と自己判断せず、お気軽にご相談いただければと思います。
小学生でのお漏らしでお困りの際は当院へご相談ください
5歳ぐらいまでのお子さんであれば、「大きくなるまで待とう」と判断しておねしょをしても問題はありません。
しかし、その後も小学校に入学してもおねしょが続いている場合は、一度ご相談ください。
小学校に入学する頃になると、治らないおねしょによる罪悪感や羞恥心が生じ、お子さんの心の発育に悪影響を及ぼす恐れがあります。
夜尿症
夜尿症の治療において守っていただきたいこと
夜尿症の対処法において重要なのは、お子さんを叱らないことです。
夜尿症は単なる病気の1つにすぎません。それは何らかの障害が原因で引き起こされる症状ですので、責めるべきではありません。
夜尿症はどなたにでも発生する可能性がある症状であると考え、夜尿症があっても責めたりしないで、かわりにトイレに行けた日には「すごいね」と褒めてあげましょう。
夜尿症の治療
生活習慣の見直し
夜尿症の治療の基本は、生活習慣の改善にあります。この生活習慣を整えることで、およそ20~30%のお子さんが夜尿症を解消できています。
以下の生活習慣改善リストを参考に、次の点にご注意いただきながら日々の生活を振り返ってみましょう。
- 早寝早起きを心がけ、食事を規則正しく摂ります。夕飯は就寝の3時間前までには済ませるよう心掛けてください。
- 就寝前の水分摂取には気を付けます。昼食後から夕食時、就寝前までは控えめに水分を摂るようにしてください。目安として、夕食後から就寝時までには1杯程度に留めておくことが望ましいです。
- 過剰な塩分摂取にはご注意ください。塩分を摂り過ぎると喉が渇き、結果として過剰に水分を摂ってしまう可能性があります。
- 便秘にならないよう配慮してください。腸に便が残ると膀胱に圧力がかかるため、夜尿症の原因となることがあります。食事において、食物繊維を積極的に摂取することを心がけてください。
- 就寝前にトイレに行く習慣を身に付けてください。
- 睡眠中の寒さや冷えには十分気を付けてください。体が冷えると尿が生成されやすくなり、同時に膀胱が収縮して夜尿症を引き起こす可能性があります。
- 深夜に起きた際、強制的にトイレに連れて行くようなことは避けてください。
夜尿アラーム・薬を使用した治療
生活習慣の見直しや予防を継続しても改善しない場合は、専門家に相談して、夜尿アラームを使った治療や薬物療法を検討しましょう。
夜尿アラーム
夜尿が始まる際にアラームが鳴り、お子様を起こす装置です。下着や寝具にセンサーを取り付けます。夜尿が始まった時にアラームでお子さんを起こし、自分では目を覚ませない場合は、ご家族の方が手助けする方法となっています。この方法が夜尿にどのように有効かは明確ではありませんが、一般的には、お子様が夜間に排尿を我慢する力を養い、睡眠中の膀胱容量が増加するとされています。
薬物療法
お子さんの尿意を減らす医薬品(抗利尿ホルモン剤)や膀胱機能を改善する医薬品を使用します。
抗利尿ホルモンは、身体が自然に分泌するものであり、就寝中にお子さんがオシッコのために目を覚ますのを防いでくれます。ただし、夜に多くの水分を摂取した場合や、大人がビールを飲んだ時などは、身体が「水分過多」にならないよう、このホルモンの分泌が抑制され、尿を通じて余分な水分を排出することになります。この補正を行うのが抗利尿ホルモン剤であり、特に強力な薬剤ではありません。
ただし、お子さんが大量の水分を摂取した後、この薬剤を服用しますと、身体内の水分が過剰になり、水中毒の状態に陥る可能性があります。
そのため、就寝前の2~3時間は水分摂取を控えるのが望ましいです。なお、この医薬品は舌の下に置いて溶かすタイプであり、水を飲まずに簡単に服用できます。
さらに、漢方薬によって改善する症例もございます。お気軽にご相談くださいませ。
お漏らし(昼間失禁症)について
排尿トラブルは、子供が成長していくにつれ、多くの場合、自然に解消される問題です。
ほとんどの子供は、2~3歳ごろから膀胱の機能が向上し、その結果、お漏らしの頻度が減少します。
しかし、全ての子供が同じ状況になるとは限りません。
中には、ある程度成長しても完全に排尿トラブルを克服できないことがあります。
特に、5歳を過ぎても改善しない場合、「昼間失禁症」を考慮する必要があります。
治療
お子さんの「昼間のお漏らし(昼間失禁症)」を解消させるためには、まずは「便秘の治療」「健康な生活習慣の維持」、「定時排尿」が不可欠となります。
最初に取り組むべきは、「便秘の治療」です。便秘はお漏らしに密接に関連しているため、この問題を解消することは避けられません。
次に大切なのが「適切な生活習慣」です。バランスの取れた食事、カフェインの摂取を制限すること、正しいトイレの使い方(膝を高くしすぎず、足が地面にしっかりついていること)が挙げられます。
そして、「定時排尿」は、2~3時間ごとにトイレに行って尿を出す習慣を指します。次回のトイレを感じた時だけでなく、前回のトイレから2時間経過した場合も、用を足しに行くことが重要です。1日に6回以上、たとえば「朝」「午前」「昼」「午後(早め)」「午後(遅め)」「就寝前」など、決まった時間にトイレを利用するようにしましょう。この習慣を身につける段階では、思うように排尿できないこともありますが、それは問題ありません。次の排尿時間まで待ち、再びトイレに行くことが重要です。
これらのトレーニングを通じて、お子さんは膀胱が少し満たされた感覚を自覚できるようになり、その感覚が持てるようになると、自分でおしっこをする(自主的な排尿)ことに繋がります。万が一、これらの対策を続けても良くならなかった場合は、薬物療法を検討します。
お子さん一人ひとりの状況に考慮しながら最適な対策を提案しますので、お気軽にご相談ください。
家族で一緒に取り組めること
家族全員で生活リズムを整える
お子さんだけでなく家族全員で生活リズムを整えると、夜尿症の予防効果が期待できます。
夕食の時間を早める
就寝時に尿が溜まるのを防ぐため、夕食は早めに済ませるのがベストです。
夕方以降の水分量に気を付ける
特に、寝る時刻の3時間前から水分を摂りすぎると、夜尿症を引き起こしやすくなります。夕方になったら、水分補給に気をつけましょう。
また、夜に牛乳を飲むと尿量が増える可能性があるので、夕方以降に摂取する際には十分気を付けましょう。
塩分・お菓子を控える
塩分を摂り過ぎると喉が渇いて水分を飲みたくなります。また、夕飯後に塩分の多いおやつを食べさせないように心掛けてください。
おねしょに関するQ&A
医師に相談する際、持って行った方がいい物はございますか?
おねしょの発生頻度やパターン、そして排便に関する記録(便の回数、量、形状など)がありましたら、それをお持ちください。これらの資料がありますと、お子さんのおねしょについて深く理解できますし、適切なアドバイスや治療計画についてもスムーズに立てられます。
おねしょが続く年齢ですが、どのくらいまでなら病院を受診した方がよいでしょうか?
小学校に入っても症状が続く場合は、夜尿症の可能性があります。当院にご相談いただければ幸いです。
現在すぐにでも対処できる方法はありますか?
まずは、「おねしょをしてもお子さんを叱らないこと」「焦らずに改善を目指すこと」から心がけましょう。そして生活習慣と食習慣を整えて、就寝の2~3時間前には過剰に水分を摂取させないよう注意しましょう。
おねしょが治らないのは、育て方を間違ったということでしょうか?
「おねしょが止まらないのは、育て方が間違っているから?」とお悩みになるのも分かります。
しかし、安心してください。おねしょは、子供の成長プロセスの一部であり、親御さんの育て方とは直接関係がありません。どのお子さんでも経験する可能性のある自然現象です。
しかし、もしおねしょを続けていて、特に年齢が上がっても改善が見られない場合は、「夜尿症」の可能性が考えられます。これは医学的な問題であり、お子さんや親御さんのせいではありません。
このような状況で重要なのは、お子さんやご自身を責めないことです。そのような心配事を専門家と共有し、一緒に解決策を探っていくことが大切です。何か不安がございましたら、気軽に当院にご相談ください。
おねしょが起こる場合、オムツかパンツのどちらにした方がいいでしょうか?
オムツとパンツの選択は、治療結果に大きく影響を与えません。最適な選択は、お子さんの感情や家庭環境によって異なります。
オムツを使用すると、寝具の汚れを防ぎ、洗濯量を減らすことができます。また、オムツを身につけることで、お子さんが安心感を覚えることもあります。
一方、パンツを使用すると、お子さんがトイレに行く習慣を身に付けやすくなる可能性もあります。また、パンツにすることで、お子さんが「オムツを卒業した」という成功体験を自覚でき、それによって喜びを感じることもあるでしょう。
どちらを選択しても、重要なことはお子さんが成長して自信を持てるよう、理解とサポートを与えることです。お悩みやご相談があれば、お気軽に当院までご連絡ください。