当院の予防接種

ワクチン接種は、子供達が健康に成長するための重要な一歩です。
子供達が幼稚園や保育園、小学校に通い出すと、色々な細菌やウイルスに晒される機会も増えます。その際にワクチンの効果があれば、感染を予防し、迅速な回復力を持つことに期待できます。
さらに、ワクチン接種は集団感染の拡大を防ぐのにも有効です。
推奨されているワクチンはぜひ、できる限り全部受けるのが望ましいです。
初めてのワクチン接種、ワクチンデビューは、お子様が生まれてから2ヶ月後から可能です。ご希望の方はWEB予約からお願いします。
WEB予約が難しい場合は、お電話でも予約いただけます。
ワクチンには大きく2種類あり、1つ目は公費で受けられる定期接種、2つ目は自己負担で受ける任意接種です。ただし、お住まいの場所によっては任意接種の費用を助成しているところもあります。そのため詳細につきましては、お住まいの自治体へお問い合わせください。

定期予防接種となるもの

以下のワクチンは、定期的な予防接種の対象となっています。
日本脳炎、BCG、水痘、2種混合(ジフテリア・破傷風、11歳以上13歳未満の方は1回接種が必要)、5種混合(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(ヒブ)、ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ=小児麻痺)、B型肝炎、MR混合(麻疹・風疹)、ロタウイルス、肺炎球菌、子宮頸がん(HPV)。

任意予防接種となるもの

下記のワクチンが任意予防接種になります。
インフルエンザ、おたふく風邪、ポリオの追加接種、3種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)、A型肝炎、髄膜炎菌など

数多くの対象ワクチンがありますので、上記に挙げたもの以外にもあります。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

生後2ヶ月からのワクチン

日本では、多種多様なワクチンが国及び自治体のサポートにより、無料で接種できるようになりました。ワクチンを受けることでお子様の健やかな成長を促進するだけでなく、感染症拡大を防ぐ効果にも期待できます。
お子さんのワクチン接種は、生後2ヶ月から始まりますが、そのプロセスにはやや複雑な場面もあります。同じ病気に対して何度もワクチンを接種したり、特定の月齢や年齢に応じて必要となる接種が変わったりすることもありますので、多くの親御さんがスケジュール管理に苦労されることも少なくありません。
このため当院では、生後2ヶ月を過ぎたお子さんの親御さんに向けて、接種スケジュールについて丁寧に案内しています。
他のお子さんから風邪をもらう心配もありませんので、どうぞ安心して当院をご利用くださいませ。

以下に当てはまる場合は予防接種が受けられません

お子様のために万全の安全を確保するため、以下のようなケースに当てはまっている場合は、その日のワクチン接種をお断りさせていただきます。お手数をおかけしますが、受付で新しい予約日のご相談をお願いしております。

  • 体温が37.5℃以上である
  • 母子手帳が確認できなかった場合(家に戻って取ってきていただくか、予約日を改めさせていただきます)
  • (定期接種の場合)接種券や予診票を忘れてしまった場合
  • 接種が難しいと医師から判断された場合

お子様の健康と安全を最優先に考え、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

ワクチンの種類について

生ワクチン

生ワクチンは、微生物やウイルスを弱めて製造されたもので、体内で自然に増殖します。その結果、免疫が容易に形成され、投与回数が少なくても高い効果が得られるのです。日本で使用されている生ワクチンには、おたふく風邪、水疱、BCG(結核)、MR混合(麻疹、風疹)、ロタウイルスなどが挙げられます。

不活化ワクチン

不活化ワクチンは、病原体の毒性を完全除去して、抗体生成に必要な要素のみを残したワクチンです。「不活化」とは、病原体を完全に無力化した状態です。この種のワクチンは、生ワクチンよりも抗体生成がやや弱いため、複数回の接種が必要になることが多いです。
日本で使用されている不活化ワクチンとして、インフルエンザ、B型肝炎ウイルス、肺炎球菌、百日せき、ポリオ、日本脳炎、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(ヒブ)などが挙げられます。

トキソイド

トキソイドは、「毒素に対して抗体を生成する」機能だけを病原体に残し、毒性を除去したワクチンです。トキソイドは生ワクチンよりも抗体生成能力が低いため、繰り返し接種する必要があります。
日本で普及しているトキソイドとしては、ジフテリアや破傷風などが挙げられます。

各種予防接種

ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)

ヒブは、時に肺炎や中耳炎を起こすことがあります。進行すると、細菌性髄膜炎を発症するリスクがあります。
この病気は極めて深刻で、重度の後遺症が残ることもあり、最悪の場合、命に関わることすらあります。
ヒブワクチンは、お子さんが生後2ヶ月から接種できます。
生後2ヶ月を過ぎた子供には、ヒブワクチン(5種混合ワクチン)に加えて、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンなども同時に受けるのが望ましいです。これにより、色々な病原体からお子さんを保護することが可能となります。

肺炎球菌

肺炎球菌は、肺炎や中耳炎へ進展させる恐れのある菌です。重症化すると、敗血症や細菌性髄膜炎などの深刻な合併症が発生するリスクもあります。
肺炎球菌のワクチンは、赤ちゃんが生後2ヶ月から接種できます。
赤ちゃんが2ヶ月を過ぎたら、肺炎球菌ワクチンのみならず、B型肝炎ワクチン、ヒブワクチン、ロタウイルスワクチンなども一緒に接種することも強くお勧めします。これにより、赤ちゃんをさまざまな病原体から保護できます。

B型肝炎

B型肝炎は、生後2ヶ月頃からワクチン接種によって予防できる感染症です。
このウイルスに感染すると、肝炎が慢性化することもあり、進行すると肝硬変や肝がんを引き起こすおそれもある恐ろしい病気です。
特に、赤ちゃんや幼い子供が感染すると、多くが長期的な感染に進展する可能性があります。
そのため、B型肝炎の予防接種は、お子さんが健康で幸せな成長を続けるために不可欠な対策となります。ワクチン接種の詳細やスケジュールについては、当院へお尋ねください。

5種混合

5種混合ワクチンは、ジフテリア、ポリオ、百日せき、破傷風、ヒブ感染症の5種類の疾患を予防するためのものです。

  • ジフテリア:初めは風邪のような症状から起こりますが、窒息、神経障害、心臓の問題などの深刻な症状を引き起こすことがあります。
  • ポリオ:四肢の麻痺を起こすことから「小児麻痺」とも称されます。海外旅行などをきっかけに感染するケースもあります。
  • 百日咳:風邪に似た初期症状から見られる病気です。激しい咳が続くのが特徴で、重症化すると肺炎や脳炎などの合併症が生じる恐れがあります。また、乳幼児の急死の原因ともされています。
  • 破傷風:神経麻痺や痙攣、呼吸困難を起こす病気です。傷口から細菌が体内に入り込むことで感染します。
  • ヒブ感染症:初期の症状は発熱と不機嫌が主で、血液検査を行っても風邪と区別がつかないことが多いです。その後、体力が低下したり、けいれんを起こしたり、意識を失ったりすることがあります。さらに、抗菌薬が効かない耐性菌も多いため、治療は非常に難しいです。死亡する子どもは2~5%ほどおり、脳に後遺症が残るケースは約30%に達します。

5種混合ワクチンは、赤ちゃんが生まれてから2ヶ月経過してから接種できます。ワクチン接種のスケジュールは「1期(生後2ヶ月から)」と「2期(初回接種終了後6か月以上開けてから、12ヶ月以降~18ヶ月まで)」に分かれています。
これらの疾患の発症を防ぐためにも、定められた接種スケジュールをしっかりと守っていただくことが重要です。

BCG

結核の予防にはBCGワクチンが有効です。特に乳幼児期に結核にかかると、結核症や粟粒結核、脳脊髄膜炎などの重篤な合併症が起こる恐れがあるため、注意が必要です。
接種期間は生後11ヶ月までに限られており、その期間内に1回接種する必要があります。通常、赤ちゃんは生後5~8ヶ月ごろに接種されます。お子様を結核から守るために、接種のスケジュールを逃さないよう、ご協力をお願いします。

麻疹・風疹

  • 麻疹:麻疹は、初期に咳や鼻水、目やになどの症状が出現し、その後高熱や身体全体に広がる発疹が現れる病気です。麻しんウイルスは空気感染しやすく、非常に感染力が強い特性があります。重い肺炎や脳炎を引き起こすリスクがあり、中でも脳炎は深刻な後遺症を残すリスクが伴います。
  • 風疹:風疹は、発熱や身体全体に広がる発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れる疾患です。成人が感染すると症状が深刻化しやすく、妊娠中の女性が風疹に感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症するリスクがあります。
    赤ちゃんがこれにかかってしまうと、目や耳、心臓の障害を持った状態で生まれてくる可能性が高まります。

麻疹・風疹ワクチンの接種時期は、「1期(1~2歳に1回)」と「2期(小学校へ入学する前の1年のうちに1回接種する)」に分かれています。お子様をこれらの病気から守るために、接種スケジュールを厳守していただくことを強くお勧めします。

子宮頸がん

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、様々な疾患(肛門がん、子宮頸がん、尖圭コンジローマなど)を引き起こすリスクがあるウイルスです。
特に、若い女性に多い子宮頸がんは、HPV感染が主な原因です。ワクチン接種により、子宮頸がん予防が可能ですので、接種スケジュールについてご不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。
HPVワクチンには、サーバリックス(2価ワクチン)、ガーダシル(4価ワクチン)、そしてシルガード9(9価ワクチン)などがあります。

水痘(水ぼうそう)

水痘は、帯状疱疹ウイルスが原因で起こる感染症です。感染すると、発熱やかゆみを伴発疹が全身に現れます。
水痘が重症化すると、肌の感染症(とびひ)や肺炎、更には脳炎を引き起こす恐れがあります。これらは命を脅かす危険も伴うため、早めの予防が大切です。
水痘ワクチンは、1歳~3歳未満のお子様を対象として、公費で2回接種されます。
これにより、水痘の発症を予防したり、症状が軽減されたりする効果に期待できます。

日本脳炎

日本脳炎は、日本や東アジア、東南アジアなどで見られる病気です。これらの地域において極めて重要な疾患となっています。
まず、日本脳炎ウイルスを保有している動物(例:豚)の血を蚊が吸うことから始まります。その後、その蚊が人間の血を吸った時、人はこの日本脳炎ウイルスに感染してしまいます。
日本脳炎ウイルスに感染しても、多くの方は無症状または微熱程度で治まることがほとんどです。しかし、一部の型は重症の脳脊髄膜炎に罹患し、脳脊髄膜炎にかかった感染者の10~30%が命を落としてしまいます。残りの約半数は深刻な後遺症を抱えることになります。
これらの後遺症は脳に影響を及ぼし、身体の機能が正常に作動しない可能性があります。
日本脳炎はこのように重大な影響をもたらす病気ですが、幸いにも日本脳炎のワクチンの接種で予防できます。お子さんが3歳に達した段階で、ワクチン接種を開始しましょう。

2種混合(DT)

2種混合ワクチンは、ジフテリアと破傷風を予防するのに有効なワクチンです。赤ちゃんの時期に接種される5種混合ワクチンの後に、11歳になったら接種することが勧められています。
ジフテリアは、最初は風邪に似た症状から始まりますが、進行すると呼吸困難を引き起こし、神経障害や心臓問題も引き起こすこともある病気です。一方、破傷風は、傷口から菌が体内に侵入することで感染する病気です。
破傷風は、筋肉の硬直やけいれん、呼吸困難など重い症状を起こすことがあります。
お子さんをこれらの病気から守るためにも、2種混合ワクチンの接種は忘れずに受けましょう。

ロタウイルス

ロタウイルスは、5歳以下の子供によく見られる、胃腸炎の主要な原因となるウイルスです。
このウイルスに感染すると、約2日後には激しい嘔吐や下痢が起こります。これらの症状はおよそ4~7日間持続します。さらに、下痢の際には、便の色が白っぽく変わることがあります。
ロタウイルス感染症は、ノロウイルスやアデノウイルスよりも重症化しやすい傾向にあります。特に、下痢が長引くと、脱水症状を引き起こすリスクが高まります。もし感染した場合は、水分補給が非常に重要です。
そして何よりも重要なのは、ロタウイルスに感染しないことです。そのためにもぜひ、ロタウイルスワクチンは接種して、ロタウイルスによる胃腸炎にかかるリスクを軽減させましょう。
ロタウイルスの接種は、生後2ヶ月から開始されます。特に、初回の接種は生後14週6日(生後3ヶ月半過ぎ)までに行うのが望ましいです。

おたふくかぜ

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は、特に子供達によく見られる疾患です。典型的な症状として、感染から2〜3週間後に耳の下部が腫れたり、発熱したりすることがあります。
さらに、一部の型は難聴や脳炎、精巣炎、無菌性髄膜炎などの合併症を引き起こすこともあります。
特に、おたふく風邪による難聴は深刻な課題となっており、現在それを完全に治す方法は存在しません。そのため、おたふく風邪の予防が非常に重要視されています。特に1歳前後と5〜7歳前後の2回にわたり、ワクチン接種を受けるのが望ましいです。

A型肝炎

B型肝炎の次に多いとされる肝炎です。日本では衛生環境が整っており、感染や流行のリスクはほとんど伴いませんが、発展途上国などを訪れる際は、ワクチン接種が推奨されます。
出国予定日の1~2ヶ月前のうちに、ワクチン接種を2回済ませておくようにしましょう。
また、2013年以降、1歳以上のお子様もワクチン接種を受けることが可能となりました。

インフルエンザ

インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスに感染してしまった場合でも、発症時に現れる症状(高熱や全身倦怠感など)を和らげる効果があるとされています。また、免疫力が獲得しきれていない子供が感染した際には、合併症リスクの高い肺炎や脳症を予防する効果にも期待できます。
ワクチンの効果は接種から約2週間後に発揮されます。持続効果は約5ヶ月間です。13歳未満の方には、2回の接種をお勧めします。
また、インフルエンザウイルスの型は毎年わずかに変異しています。そのためワクチンも、その年に流行する可能性のあるウイルスに対応できるように、毎年新しく製造されています。お子様を感染から守るためにも、毎年、インフルエンザシーズン前のうちに接種を受けましょう。

任意予防接種・対象年齢以外の方が定期予防接種を受ける時の金額

インフルエンザワクチン
(12歳以下)
  • 受ける期間:毎年10月~12月
  • 診療科:小児科
  • 接種回数:2週間以上あけて2回接種
費用はお問い合わせください
インフルエンザワクチン
(13歳以上)
  • 受ける期間:毎年10月~12月
  • 診療科:皮膚科
  • 接種回数:1回
費用はお問い合わせください
水痘生ワクチン
  • 1~2歳の子供:定期接種
  • 3歳以上の子供:自費接種
5,500円(税抜)
おたふくかぜワクチン
  • 受ける年齢:5歳~16歳未満
  • 任意接種
3,500円(税抜)
B型肝炎ワクチン
(1歳~9歳)
  • 受ける年齢:1歳~9歳
  • 任意接種
3,000円(税抜)
B型肝炎ワクチン
(10歳以上)
  • 受ける年齢:10歳~16歳未満
  • 任意接種
3,000円(税抜)
日本脳炎ワクチン
  • 受ける年齢:7歳7ヶ月~9歳未満
  • 任意接種
5,500円(税抜)

注射の痛みを最小限に抑えるのは

お子さんが病院で検査や注射を受ける際、「ちょっと怖いな」とか「痛いのは嫌だな」と感じるのは、非常に自然な反応です。
私達日本人にとって、痛みを我慢することは美徳とされてきました。
だからこそ、お子さんが治療を受ける際、私達医療スタッフや親御さんも「仕方ないね、我慢しようね」と思うのは当然のことです。
しかしながら、一考してみてください。その「仕方ない」と思われる痛み、お子さんの健康に悪影響が及んでいないか、不安になりませんか。
例えば、非常に強い痛みや、繰り返し痛みを感じる経験は、子供達が痛みに過敏になったり、痛みを恐れる気持ちを育んだりすることもあります。
さらに、これらの影響は子供の時期だけでなく、成人になった際にも痛みが持続する可能性があると報告されています。
しかしながら、ここでの鍵は、痛みには「しょうがない」と考える時代は終焉したということです。
現在は、医療のスタッフと共に、お父さんやお母さんも、「どうすれば子供達の苦痛を軽減できるか」を協力して考える時代です。
お子さんが少しでもリラックスし、笑顔で過ごせるよう、一緒に考えていきましょう。

注射の痛みを最小限に抑える工夫

以下に、注射の痛みを最小限に抑えるためのアドバイスを紹介します。お子さんが安心して治療を受けられるよう、当院では常に配慮を行っています。

注射が必要な理由を説明する

お子さんが注射の必要性を理解できるように、その理由をわかりやすく説明し、なぜ注射が必要なのかを理解させましょう。
これによって、「注射を克服した!」という自信を持てるようになります。「頑張ったね」という称賛の言葉も言ってあげましょう。

リラックスさせて緊張を和らげる

お子さんの注意が注射に向きすぎないよう、会話し続けたり親御さんに抱っこしてもらったりして緊張を和らげましょう。ある程度成長したお子さんの場合は、深呼吸を促したり、お腹を凹ませて息を吐いたタイミングで注射を打ったりする方法もお勧めです。

注射以外のものに注意を逸らす

特に、幼いお子さんには、注射以外のことに気を逸らせて痛みを軽減させることもできます。
例えば、親御さんと一緒に絵本を読んだり、ゲームをしたり、人形遊びしたりするなど、楽しい時間を過ごすことが有効です。

圧迫法(強く摘まむ、叩く)

注射を行う前に部位を摘まんだり叩いたりすると、注射の痛みを感じにくくできることがあります。
これは、皮膚を刺激することで、脊髄に信号が伝わり、注射による痛みが脳に伝達しにくくなるためです。

注射を打つ時の工夫

注射針が太いほど、皮膚表面の痛み箇所に当たりやすくなります。
そのため、可能な限り細い針を使用することで、痛みを軽減させます。

注射部位のアイシング

注射を行う部位を冷やすと、痛みが和らぐと言われています。
副作用もなく、手軽に実践可能な方法です。また、注射後の腫れや痛みを緩和するのにもお勧めできます。

これらの方法を組み合わせて試し、子供達の不安や痛みを少しでも和らげていきましょう。

予防接種に関するQ&A

自然に病気になって免疫を身に付けるか、ワクチン接種によって免疫獲得するか、どちらが最善でしょうか?

病気にかかることで免疫力が身につくのは確かですが、その一方で重篤な合併症や後遺症のリスクも上昇します。
例えば「おたふく風邪」に罹患すると、1~10%の方が無菌性髄膜炎という合併症を起こし、数百人~数千人に1人が聴力を失う可能性も考えられます。しかし、おたふく風邪のワクチン接種を受けると、病気にかかった場合のリスクは1/100程度にまで低減されます。また、ワクチン接種後の聴力喪失といった報告も極めて稀です。
そのため、重篤な合併症や後遺症を防ぐためにも、ワクチン接種を強くお勧めします。何かご不明な点やお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

子供にワクチンを接種させたいのですが、副作用が心配です。

ワクチンを受けた後、お子さんが発熱したり、元気がなくなったり、接種部位が赤く腫れたり、しこりができたりすることがあります。しかし、これらの反応は一時的なものであり、ほとんどの場合は数日で自然に改善します。
「副作用が心配で予防接種を受けたくない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。これらの反応は一時的なものであり、疾病に罹患するリスクよりも軽微です。また、重篤な反応が起こる可能性も非常に低いです。
それでも、予防接種後に異常を感じた場合は、遠慮なくすぐにご相談ください。

子供のワクチン接種やスケジュールについて把握したいです。

ワクチン接種は、それぞれの年齢で受けることが勧められています。通常、最初のワクチンは生後2ヶ月から開始されます。病気を予防するためにも、できる限り推奨されるタイミングになりましたらすぐに接種することが最適です。
また、一度の診察で複数のワクチンを同時接種することも可能です。同時接種することで、ワクチン接種のスケジュールをより効率的に調整できます。具体的なスケジュールについては、一緒に相談しながら受けるタイミングを決めていきましょう。
もし体調が整わず、スケジュール通りの接種が難しい場合は、遠慮なくご相談ください。お早めにスケジュールを調整しますので、お気軽にご相談ください。

ワクチンを受け忘れてしまいました。どうしたらいいですか?

忘れたワクチンがあることに気付きましたら、まずは迅速に当院へご相談ください。接種を複数回に分けて行っても、前回接種から時間が経過していても、決められた回数を受けることで、十分な効果を得られます。初めから全てやり直さなくても問題ありません。
ただし、ワクチンの対象年齢を過ぎてしまった場合は、接種費用を自己負担しなければなりません。

定期接種と任意接種の違いについて教えてください。

「定期接種」は、予防接種法に基づき行なわれ、国が規定した対象年齢内でしたら、基本的に接種費用は支払わずに済みます(地域によっては一部自己負担が発生するケースもあります)。
一方で、「任意接種」は、ご家族が自ら選択して受けるワクチン接種です。通常、これには費用負担が伴います。
ですが、「定期接種」の重要性が高いため、「任意接種」の重要性が低いという訳ではありません。両者ともお子さんを感染症から守る上では重要なものです。従って、お子さんの健康を第一に考えるのでしたら、定期接種と任意接種の区別なく、必要と判断される全てのワクチンを受けることをお勧めします。

ワクチンを受ける当日、体調があまりよろしくない状態の場合は、どうしたらよいでしょうか?

ワクチン接種は、お子さんが元気な時に行うのがベストです。ただし、体調が少々優れていないとしても、ワクチンの安全性や効果に影響はありません。
ただ、接種後に発熱や吐き気などの症状が現れた場合、それがワクチンの反応なのか、他の病気の兆候かを見極めるのは難しいこともあります。そのため、熱や激しい咳、吐き気などが出ている場合は、ワクチン接種は一旦見合わせる方がよろしいかと存じます。迷われる際には、接種前に必ずご相談ください。

予防接種を受けた後、一部分だけ腫れが大きくなってしまいました。診察が必要でしょうか?

ワクチンを接種後、腫れがあっても通常は特別な処置を行わなくても問題ありません。ただし、激しく擦り過ぎると腫れがさらに悪化することがあるため、ご注意ください。お風呂に入ることも問題ありませんが、時には腫れた箇所が熱を帯びている場合、冷やすことで快適になることもあります。
しかし、接種箇所よりも広い範囲(例:腕全体や肘、肩を超える範囲)に腫れが広がった場合や、お子さんが痛みでぐずっている場合は、診察を受けることをお勧めします。

ワクチン接種後、熱が発生するタイミングは異なりますか?

ワクチンのタイプによって、熱の出現時期が変わります。例えば、不活化ワクチン(例:ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチン)を受けた場合、接種直後や翌日に熱が出やすく、通常1~2日で改善します。
生ワクチン(例:麻疹ワクチン、風疹ワクチン)を受けた場合、接種後約4~12日で熱が出ることがあります。ただし、この発熱も通常1~3日で軽減される場合がほとんどです。

ワクチン接種後に熱が出たら、すぐに病院へ行く必要がありますか?

ワクチン接種後には、38度以上の熱が出ることがあります。しかしながら、ほとんどの場合、24時間以内に熱は自然に下がるため、それだけで心配する必要はありません。
しかし、他にもぐったりしている、熱が2〜3日長引く、吐き気があるなどの症状が見られる場合でも、それがワクチンの副作用として出ているとは限りません。風邪など他の疾患の可能性もあるため、その際はかかりつけの医師に相談してください。
生後2〜3ヶ月の赤ちゃんが最初のワクチン接種後に発熱した場合、その熱が他の疾患に由来する可能性もありますし、重症化するリスクも上昇します。したがって、その場合は早めにかかりつけの医師に診てもらうことが非常に重要です。

鶏卵アレルギーを持っていますが、予防接種は受けられますか?

例えば、MRワクチンやおたふく風邪のワクチンでは、鳥の卵からではなく、胚細胞が使われていますので、アレルギー反応を起こす鶏卵のタンパク質が配合されていません。
また、インフルエンザワクチンには微量の鶏卵タンパク質が含まれる可能性がありますが、その量は非常に少なく、重大な反応は稀だと考えられています。念のため、予防接種を受ける際には鶏卵アレルギーであることをお申し付けください。

アトピー性皮膚炎やぜんそくなどを抱えている場合でも、ワクチン接種は受けられますか。

はい、可能です。アトピー性皮膚炎やぜんそく、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患がある場合でも、通常はワクチン接種を受けられます。ただし、以前にワクチン成分による重度のアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こしたことがあるお子さんは、ワクチン接種を受けられません。

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